ゲスト情報とGDPR
ダイビングショップは、同じ規模のほとんどの事業者よりも機微な情報を扱います。健康に関する回答、身分証のコピー、緊急連絡先、署名。それは許されていて、必要なことでもあります。ただし、どんな形でもよいわけではありません。
ショップがこれらを集めてよい理由
安全のために必要だからです。GDPR(EU一般データ保護規則)は集めることを 禁じているのではなく、理由と限度と保護を求めています。ここでの理由は明快です。 健康に関する情報がなければ、誰が水深30メートルまで潜るのかに責任を持てる人は いません。限度とは、そのために必要なものだけ、ということ。保護はショップの 仕事です。
日本で営業するショップには個人情報保護法が適用され、病歴は要配慮個人情報と して、取得に本人の同意が必要です。EU圏からのゲストを受け入れる場合や、EU域内 で営業する場合はGDPRも関係します。考え方の基本はどちらも同じです。
問題を招く4つの習慣
- 受付の下のバインダー。 誰でも手の届く棚に病歴診断書が 並んでいるのは典型的な例です。機微な情報は鍵のかかる場所に保管する必要が あります。
- メールで回る表計算ファイル。 健康情報入りのゲスト一覧が 受付とガイドの間をメールやメッセンジャーで行き来すると、誰にも回収 できないコピーが生まれます。
- 共有アカウント。 スタッフ全員でひとつのパスワードを 使えば、あとから誰が何を見たのか誰にも言えません。
- 何も削除しない。 保存期間は上限であって、すべてを永久に 残してよいという意味ではありません。自分に適用される期間は、税理士や 弁護士に一度確認しておきましょう。
- データはEU域内のサーバーに暗号化して保存されます。
- 各ショップが見られるのは自分のゲストだけです。取り決めではなく、 技術的に分離されています。
- 共有パスワードではなく、権限を個別に設定できるスタッフアカウント。
- ゲストは自分のデータにアクセスし続け、エクスポートや削除ができます。
- すべての署名に証跡の記録が付き、すべてのアクセスがアカウントに ひもづきます。
ゲストから実際に寄せられる依頼
実務で出てくるのは2つで、どちらにも慌てずに答えられるようにしておくべき です。「私についてどんなデータを持っていますか?」と「私のデータを削除して ください」。1つ目には、ゲストの記録を印刷して答えます。2つ目の限度は、法律で 保存が義務づけられている記録は期間が終わるまで残せる、という点です。これは 最初にきちんと説明しておきましょう。
Diver ID では、プロフィールがダイバー本人のものなので、これが簡単です。 ダイバーは何が保存されているかを確認し、自分のアカウントで管理できます。 ショップはチェックインに必要な書類を受け取ります。
委託契約についてひとこと
ほかの会社が運営するソフトにゲスト情報を保管するなら、その会社とデータ処理 契約(委託契約)を結ぶ必要があります。これは標準的なもので、障害ではありません。 依頼するだけです。なお、この文章は法的助言ではなく、そうはなりえません。 詳細はショップが営業する国によって異なります。
よくある質問
ダイビングショップはゲストの健康情報を保存してよいのですか?
はい、ダイビングの安全のために必要な範囲であれば。その情報を特に厳重に保護し、アクセスを必要な人に限り、無期限に保管しないことが条件です。
Diver ID ではデータはどこに保存されますか?
暗号化され、欧州連合(EU)域内のサーバーに保存されます。各ショップが見られるのは自分のゲストだけで、ダイバーは自分のプロフィールにアクセスし続けられます。
データの削除を求めるゲストには何と伝えればいいですか?
保存義務のないものは削除し、法定の保存期間がある記録は期間が終わるまで残る、と伝えます。プロフィールそのものは本人のもので、本人のアカウントにあります。
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アカウント作成は数分で完了し、最初の20件のゲストチェックインは無料です。サブスクリプションも基本料金も、支払い情報の登録も不要です。
